ひとつひとつ興味深い映画美術の話しのあと、ある曲が紹介されました。音楽好きでもある種田監督が、「毎朝元気を出すために聴く曲はあるんだけど、帰宅してホッと心をほぐしたいときのための曲に長く出会えなかった」というような前置きをして、"Make You Feel My Love"と、そのタイトルを口にしました。
この曲は知っていたし、ボブ・ディランの原曲も、原曲以上に有名なアデルのカバーも、大好きなエド・シーランによるカバーも聴いていたんだけど、今日ほど響いてきたことはありませんでした。心の状態によるものなのでしょうが、とりわけ、その歌詞がいちいち耳につくんです。
when the evening shatters* and stars appear,
and there is no one there to dry your tears
i could hold you for a million years
to make you feel my love
(*アデル版では'shadows')
番組ではボブ・ディランの原曲ではなく、アデルのカバーが紹介されていました。エド・シーランも、「アデルがカバーしたことで知られた」または「アデル版を聴いてカバーしようと思った」という発言をしています。検索しても、まずアデルがヒットします。でも、このすみずみまで深く優しい詞を、プロテスタントの旗手ボブ・ディランが書いた、ということにぐっときますよね。
他にもブライアン・フェリーやビリー・ジョエルもカバーしているそうです。なのですが、いろいろ聴いていて、『グリー』のレイチェルがフィン(故コリー・モンティス)へのトリビュートとして歌ったという同曲が印象強かったので、上記の3バージョンと併せて並べました。レイチェルことリー・ミシェルは、自ら選曲したのだとか。
Bob Dylan - Make You Feel My Love from smallmagazine on Vimeo.
うーん。作詞者の声が最も説得力を持つのだとしても、アデルの歌唱力が今世紀最高だとしても、どんなにエド・シーランを溺愛していても、悲しみを克服しようとする涙には、そこからしか伝わらない力がありますね。
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