2013-10-15

週記

帰国して半年がすぎ、今日は5年ぶりに日本で誕生日を祝いました。

帰国してからは生活の半分が病院通いでしたが、ここにきてようやく一定の治療の成果を得ました。仕事とかまだ出来そうにないんだけど、なんとなく五合目ってとこなんじゃないかと思います。同じ病院に通ってる方が、「完全に治療が終わらなければ意味がないかというと全然そんなことはなくって、一合目と二合目、二合目と五合目は違うものだよ」と話してたことがあって、本当にその通りなんだなあと感じ入っています。

この半年を象徴するものといえば、『あまちゃん』もそう。ずいぶん夢中でみていました。もちろんストーリーがよくって、演出がよくって、出演者のかけあいが楽しくて、とりわけ80年代に青春をすごした私のような人には、どのディテールを取っても「取るに足らない」なんてものはないくらいだったわけです。でも、それ以上にあのドラマを魅力的にしていたのは、「前進する」ことに意識的であったことじゃないかなあと思います。楽しい三陸での海女体験に留まらず前進し、苦しいアイドルの下積み生活を乗り越えて前進し、ある程度の成功を収めてもまた次に進みます。震災すら、たったの二話で大方収束しました。そこが、まぶしいくらいのファンタジーとして映っていました。

現実の復興はもちろん、私たちの日々の生活はマラソンのようなもので、進んでるのかいないのか、毎日実感することはありません。うっかりすると後退すらします。イライラします。ばかばかしくなります。だから、あまちゃんを楽しんではいたものの、「楽しめるのは現実的ではないからだ」と思っていました。でも、製作者側もそれを分かっていて、それでも進めとドラマの中で何度もメッセージを送っていました。「まだまだ人生は続くのよ」と。「今はここまででも、来年はもっと先にいける」と。いいドラマでした。

窓の外では雨脚が強くなってきました。分厚いカーテンを閉めていても、台風が近付いているのが分かります。10年に一度の規模なのだとかで、近所の学校は明日の臨時休校を決めたほどです。それでも、病院からの帰り道、ゆっくりと前に進んでいることを実感して、気持ちはずいぶん晴れ晴れとしています。



2 comments:

Unknown said...

Hi this is Saba, having second time stay in Singapore, one of the most boring countries in the world. I never suit to live in countries in South. I am working very hard as "Buchou" where there is no "Bu" nor "Buin". Are you OK? Does not look as you are. Why not come to Singapore and stay for a while. Contact me through Mixi.

marco said...

ほんじょうさん、ありがとう。「シンガポールで部長」とは、たかのてるこ的なおもしろエッセイが書けそうですね。mixiにアクセスできないので、なにか別のコンタクト方法があったら教えてくださーい。

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