今夜のアカデミー賞授賞式に備えてちょっと復習。
◆作品賞
候補作10本のうち9本はいつの間にか見ていました。改めておもしろかった順に並べてみます。
Extremely Loud and Incredibly Close
やっぱりこれが一番良かったです。どうしたって物語がいいし、加えて、天才少年トーマス・ホーンと彼を支えるトム・ハンクス、サンドラ・ブロックの両重鎮って、いいキャスティングだなあと思う。私の中では作品賞本命。
ここから3本は並んでいて、順位はありません。
The Descendant
日本映画みたいな肌触りでした。例えば、沖縄を舞台にした人間ドラマのような。物事に向けられる視点のささやかさが良い意味で日本っぽい。ハワイ在住経験がある人に言わせると、良くも悪くも人々が近すぎる感じがよく描かれていたそうです。ストーリーはもう少し精巧でも良かったかなと思います。でも、「家族」の描き方にはとても馴染んだ。
Midnight in Paris Trailer
賞はとらないと思うのだけど、「万人にお勧めできるウッディ・アレン作品」と言う意味で、私には生涯の友。楽しい映画だった。
The Help
1960年代のアメリカ・ミシシッピ、公民権運動の時代。ある作家志望の白人女性が、黒人家政婦の実情を一冊の本にまとめる。その過程で芽生える相互の友情、白人からの非難、旧態依然とした街にもたらす変化。原作はキャスリン・ストケットのベストセラー小説。主演女優賞と助演女優賞二人がノミネートされているんだけど、助演女優の一人、頭の弱い白人セリアを演じるジェシカ・チャステインがうまい。この人、後に出てくる「The Tree of Life」でもブラピの妻を印象的に演じている。
と、三作が3位同順で、以下4位以降。
Money Ball
素直にブラピと思う。主演男優賞。
The Artist
下馬評トップなんだけど、私にはどうしても、時間をおいて改めて心に響いてこない。演出がとても良かったと思うので監督賞とかどうだろう。あるいは脚本賞とか。
Hugo
マーティーンスコセッシ渾身の3D処女作。原作はブライアン・セルズニックという人の2007年の小説。どうやら私には、映画のテンポってとても大事なようで、それがどうも合わなかった。映像にも少しがっかりしてしまったっていう、あんまり楽しめなかった大作でした。(どうでもいいんだけど、ヒューゴの唯一の友達イザベルが小島聖似すぎる。)
The Tree of Life
「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリック監督作。カンヌでパルムドールを取ったようなんだけど、叙情的すぎて疲れた。それでも「ブラピがうまい」ってとこがすごい。そして前述のジェシカ・チャステイン。
ここまで作品賞。「戦火の馬」は見る機会がありませんでした。
他に、男優賞と女優賞から気になる作品をさらってみます。
A Better Life
このエントリーはこの映画のために書いていると言ってもいいくらい。カリフォルニアを舞台にしたメキシコからの不法移民の話。リアル感がはんぱない。最初の数シーンをみて「サンノゼか?」と思ったくらい。リアルなぶん痛い。説得力を生んだのは、メキシコ人の慈悲深さを丁寧に織り込んでいるところ。作品そのものは大きく扱われていないけど(不法移民に関する法律改正は9.11以降のアメリカの大きなテーマなので、議論的だったのかもしれない)、父親役のデミアン・チビルが主演男優賞にノミネートされている。ヒスパニック系の多いアメリカの都市の顔が、よく伝わると思う。「A Better Life」。
Beginners
助演男優賞はどうかクリストファー・プラマーで!
The Iron Lady
昨年の「ブラック・スワン」とかぶるところがあって、演技が良い映画が必ずしも総合的に良い映画ではないっていうか。興味があってもなくても、ファンでもそうじゃなくても、このメリル・ストリープは見といたほうがいい。
ここから三作は見てないんだけど、それぞれ主演女優賞にノミネートされていて、かつ見たいと思っているもの。レースとしては主演女優賞が一番おもしろいかもね。
Albert Nobbs
The Girl with the Dragon Tattoo
特に楽しみにしているのがこれ。原作はスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説三部作で、本国では全三部映画化されている。その一作目を、デヴィッド・リンチがリメイクした。
My Week With Marilyn
授賞式は5時間半後・・・宿題!宿題!
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