月曜日、早朝出動すると、突然車のアクセルが利かなくなった。
その日は実習初日で、遅れることは許されない。車を停めて、異常がないかを(なんとなく)みて、再度走らせてまた止る。同じことを繰り返し、実習先にたどり着いた時には、朝8時とは思えない疲労感を伴っていた。
ここのところ、お気に入りのグラスが割れたり、デスクランプが消えなくなったり、コーヒー豆のグラインダーが3回に1回しか動かなくなったり。ある日、炊飯器の終了音が鳴ったので明けてみると、ご飯でもおかゆでもない、白くてまずそうな何かが出来上がっていたりした。そしてとうとう車まで。なにこの4年目の大殺界。けど、帰国に関して自分の手の及ばないところで二転三転ひっくり返っては戻ったり、まったく先が読めなくて、何を新調する気もおきない。
2月からこっち、土日はもちろん、余暇という余暇全て宿題でつぶれている。「もういやっ」と机でひとり叫ぶときもあったりして、なかなか心も体も休まらない。この山を超えたら少し楽になるかも、と毎週思っている。
なんだかもう冴えないでいた時、テレビで井上ひさしの娘さんが言っていた。「父が、稽古場には一日一回行ったほうがいい、といつも言っていました。稽古場は、後には戻らないところ、何か問題があってもみんなで知恵を出し合って解決する。昨日よりも今日、今日よりも明日。前に進むべきところ。だから、見ておいたほうがいい」
ああ、少なくとも私は後退してはいないな、と思ったら少し楽になった。
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