2014-10-11

不安

過日。いつものように息子を抱っこひもに入れて家の裏の川沿いを歩いた。すっかり寝落ちていたことに気付いて、口ずさんでいた子守唄を止めた。と同時に、予期しない涙が溢れてきた。自分でも理由は分からない。

理由は今も分からない。それでもそこにあった感情を言葉にしようと試すなら、「不安だった」なのだと思う。その日は生まれて満三ヶ月という日だった。

本当は不安だったんだよ。と思った。
無事に生まれてくるのか、ちゃんと育てられるのか、
わたしに出来るのか、母親はわたしでいいのか、
わたしで、この子は幸せなのか、
本当はとても不安だったんだよ。と思った。

わたしが語りかけるとニコニコと笑い、時には声をあげてはしゃぎ、わたしの歌に安心しきって顔をこすりつけてくるその姿に、及第点をもらえた気がした。許してもらった気がした。

最近は徐々に病院に行く機会も出てきた。ミルク以外の食事も始まる。早々と寝返りも始めてちょっとも目を離せない。高熱を出したらどうしよう、アレルギーはどうだろう、どうか大けがなんてしないでほしい。仮に無事に過ごせたとして、その先は?友だちが出来始めたら?学校に行き始めたら?そうしてまた、その先は?考えると苦しくなる。子供のことが可愛ければ可愛いほど、気が遠くなる。

だけど、振り返ると、以前の不安はきちんと解消してきたのだ。大きなお腹を抱えて一日を終えるごとに。オムツを一枚かえるごとに。ミルクを一回与えるごとに。病院に一回足を運ぶごとに。

大丈夫。大丈夫。

そういう小さな積み重ねしか、成長する手段はないのだ。そういう小さな積み重ねで、ちゃんと前に進めるのだ。それだけは確かで裏切らない。

0 comments:

Post a Comment