著者紹介欄には「アメリカ在住。アメリカの小学校教員として20年勤務の後リタイヤー。現在、教育関係のレポーターとして、アメリカの教育事情を紹介。」と書かれている。大学卒業後しばらく商社に勤めた後、アメリカでジャーナリズムや教育学部図書館学の修士を取得し、ニューメキシコ州の教員免許をとって公立小学校の図書館司書に従事、英語を外国語として学ぶ移民の子供たちを教育していらっしゃったそうだ。(ブログはこちら)
「日本の子供が英語を学ぶ」ということを考えるとき、・・・まあ子供に限らないんだけど、個人的には「英語を話したい」と思い、かつ思い続ける原体験のようなものがあると理想的なのではと思うに至る。こちらで知り合った航空宇宙学を専攻する学生さんが、「幼少時のある時、宇宙の仕事に携わろうと考えた。ならば海外で(恐らくアメリカで)勉強しなければならないだろう、と必然的に英語習得に注力してきた」という話しをして下さったことがある。きっと彼にとって、そのゴールがあるから、英語を学ぶことってそれほど苦ではなかったんじゃないだろうか(実際、ため息が出るくらい美しく話す)。
「英語ができないとダメなんだよ」とわーわー言われても、「ダメなんだよ」をモチベーションとして保ち続けることは大人にだって難しい。アメリカで生活してる私ですら、一ヶ月に一度は「もうこの程度でいいんじゃね?」と思う(それはひどい)。
英語が出来たら楽しいかもね、と思える何か、そのひとつが、とりわけ子供にとっては絵本、物語なんじゃないかなあと漠然と思っていた。このリーパーすみ子さんによる一冊は、どんなふうに実践したらよいか、どんな本を選んだらいいか、前述のバッググラウンドをもつ氏が、初心者向けに「Guided Reading」を解説する本。とても丁寧。

アメリカの小学校では絵本で英語を教えている 英語が話せない子どものための英語習得プログラム ガイデッド・リーディング編
丁寧であるのに加えて、ここで紹介されている絵本はどれも「子供向け良書」の代表選手で、例えばサンノゼ公立図書館が教育機関向けに貸し出す教育キットにも含まれているものばかりだし、他にも子供教育学の教科書でも繰り返し取り上げられる。折り紙つきである。中にはCD付きで販売されているものやDVDになっているものまであるので、英語が苦手な人でも「子供と一緒に英語を学ぶ」という使い方が出来ると思う。ひとつ注意したいのは、良書であるがゆえ、訳本が出ているものも多い。それはそれで目的に合致してればよいと思う。でも、英語で本を読むことは、言葉以上に文化を学ぶきっかけのようなものなのだ。考え方と言い回しって密接なものだ。そういう意味では、やっぱり原書が勝る。以下、一部を紹介。
最後の「No, David!」なんだけど、この本のファンは多くって、なかにはこんなことしちゃう親子もいるみたい。




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