2011-03-30

週記

今学期、子供教育(Early Childhood Education:ECE)のクラスをとっている。

昨年までは、ESL(English as Second Language)を主とする英語のクラスに終始して、並行して小学校英語指導者の講座を通信教育で受けて、それらを終えた。ここからどうしようかと考えたとき、英語のスキルはもちろんまだまだ足りないし、一方で、英語指導の中でさわりだけ学んだ子供の発達論/言語習得論に対しても、触ってしまったがゆえの中途半端さが残っていた。そんなふうにうつうつと探していたら、冒頭のECEクラスに出会った。

生来楽観的な私は、「こんな専門科目をとったりして、英語ネイティブ達の中でやっていけるのだろうか?」という自分の問いへの答えも出さず、「なんとかなるだろう」程度にも腹をくくらず、ただ機械的に手続きをした。そんなふうだから、始まってみたら大変で、なんだかもうひっくりかえった。先生の英語を聞き取ることは問題ない。教科書を読むことや演習問題を片付けるための英語力も特に問題ない。課題は噂どおり多くてひいひい言ってるけど、それは他のみんなも同じ。辛いのは、グループプロジェクトで流れの速いディスカッションについていかなければならないことがひとつ。もうひとつは、課題の中で「スペシャリスト(を探してアポとって)にインタビューしてレポートを書く」だとか「チャイルドケアサイト(を探してアポとって)を訪問し、オブザベーション、およびテーマをたててディスカッションしレポートを書く」とか、机の上でじりじりやってるだけではすまないものが多いことだ。

「スペシャリストへのインタビュー」の課題準備をしてる頃、本気でドロップしようと考えた。「少なくとも今の自分がこのコースを終えるのは無理だ」とやっと気付いた。ドロップすることを自分に許して、その代わり「この課題だけは終える」ということを今期の目標に置くことにした。

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ちょっと話しは変わって、図書館でのボランティアも1年半になった。アドミンでのアシスタントをベースに、子供部門(正確にはYouth Services)で月一の習字クラスを持っている、という話しはこれまで書いてきたとおりだ。加えてもうひとつ、Early Child Careという部門のプロジェクトを隔週で手伝っている。キンダーやプリスクールなどのチャイルドケアセンターや自宅を使ったファミリーケアサービス業者に教材を貸し出すというプロジェクトで、私はそれら教材の管理やメンテという地味な肉体労働を、他のボランティアと持ち回っている。

地味ながら、貸し出す教材は約50のテーマ(「栄養」「人体」「動物」「昆虫」「言葉とリズム」「ソーシャルワーク」などなどなど)に分かれていて、毎日10~20のパッケージが行き交う。例えば、テーマ「栄養」のパッケージの中には、それに関する教育用品が約10個、本やCDが約10個入っている。そのパッケージが日に10~20出入りしていて、それを管理して、破損や汚れたものを補修あるいは交換して、返却されたものの中で不足しているものを補充すると同時に貸出先に確認と再返却を促す、みたいなことだ。疲れるし、手も汚れる。いろいろな教材に触れることが出来る、という大きなメリットが唯一のメリットでもある。(だけど、ここでも担当者が天使のようにいい人だったりするんだ。ジェシカ、大好き。)

きっかけは忘れたけど、人が足りないからといって手伝ってるうちに定期作業になった。このブログで取り上げたことがないくらいに、特段ネタも生まれない、正直に退屈な作業だ。

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さて、インタビュー課題のため「スペシャリスト、スペシャリスト・・・」と探していたら、あるときボスが「Dawnに頼めばいいじゃない。彼女こそスーパースペシャリストよ」と言った。Dawnは前述したEarly Child Care部門のマネージャーで、自らケアセンターを開いていた経験もあり、今ではいくつかの公立協会のボードメンバーでもある。恐る恐る聞いてみるとのりのりでのってくれた。

私のようなまだまだ英語が不完全な学生にとって、「アポとり」という出だしからハードルなのは想像してもらえると思う。最初のハードルをクリアして、インタビューのストーリーを考えて、質問文を推敲して、声に出して練習した。当日は、「まだ100%聞き取れない可能性」と「書き起こし以外に他用しない前提」など説明して録音させてもらった。あっという間に1時間がたって、なんとか終えられた。私のバッググラウンドにも興味をもってもらえて、「日本人でバイリンガル教育を勉強している知人がいる。紹介しよう」という話にもなった。つたない私の問いかけを、「おもしろい質問ね。今まで考えたことがない。でも確かに答えを持っておくべきね」と丁寧に受け止めては返してくれた。

帰宅して録音を聞いていたら、我ながら「前進したのかもしれない」と思えた。自分の英語力をそんなふうに思えたことってなかった。

インタビューレポートには満点がついた。調子に乗って、次のオブザベーションレポートも提出した。それから数週間たった先週、中間試験を終えた。

ここまできた今はもう、最後までやり通そうと思っている。


Early Child Care部の教材管理部屋。手前に並んでるボックスが返却されてきたもの。その後ろの本棚は補充用で、同書棚が三列ほど、別に書籍以外の教材保管室がある。奥に積み上げられている出荷待ちは、同テーマごとにひと山になっていて、これが50山ある、とかそんな感じ。

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